幼児期の習い事

私が子どもの頃に比べ、習い事の種類も増え、始める時期もどんどん早まってきています。「まだ早い」と思っていても、周りがやり始め、お友達ができると不安になってしまったりしますよね。習い始めた親御さんも習い事の先生も、この時期から始めるとこんなに良いことがあるとたくさん良いところを話してくれるでしょう。でも、ここでしっかりと親が考えを持って取捨選択をしていくことが大切です。そうでなければ、子どものためにと始めた習い事で、子どもを窮屈に、そして場合によっては大切なものを無くしてしまうことだってあるのです。

私は教師をしている時にそんな子どもをたくさん見てきました。その体験からぜひ、習い事をさせる時に気を付けていただきたいことをまとめたいと思います。

親子の時間が確保できているか

幼児期の親子の時間は信頼関係を作るものすごく大切な時間です。習い事や幼稚園の送迎でなく、今日あったことをゆっくり話す時間はきちんと持てていますか?ドリルなどの学習ではなく、親子で遊ぶ時間は持ててあげれていますか??

ご飯を食べさせる、お風呂、着替え、習い事の宿題…やる事が多すぎて手が回らないという声をよく聞きますが、この時期の親子のゆったりとした時間はかなり優先順位でいうと高くおくべきものなのです。

小学校の高学年になって、お勉強はそれこそよくできても親子関係が築けていないためにトラブルが多いというのは全然、珍しい話ではありません。もし、自分の子どもは勉強さえ出来れば良いというのであれば必要ないかもしれませんが、何かあった時にきちんと話し合える関係でいたい、人ときちんと付き合える人に成長して欲しいとお考えなら、特に小学校にあがるまではこの時間を確保してあげて下さい。お母さん=送り迎えをする人、世話をする人、勉強を教える人 ではなく、一緒に遊んでくれる人、たくさんお話ししてくれる人、楽しい人 になりたくはありませんか?😊

働いているから無理ではありません。昼間に難しいのならば、夜のお風呂の時間や寝かしつけの時間にたっぷりと顔を見て話しをしてあげるのです。そして、週末など自分ができる時間を「この日は子どもとの時間」と決め、意識的に過ごしてあげれば良いのです。少し家事をする時間が遅れてしまうかもしれませんが、この時間は将来、必ずあたたかいぬくもりを生んでくれるはずです。

先行学習の落とし穴

「うちの子はもう中学生の問題をやってるから」

と自慢げに話しをする方、よくいらっしゃいます。これを聞くとうちも何かしなくちゃ💦と焦ってしまったりしますよね。
学習の習い事はほぼ、学校よりも先行して学習していくものばかりです。

・習得するまでに時間がかかる子だから、先行してやらしておきたい

・苦手意識を持って欲しくないから

・周りが習ってきている子が多いのに自分の子どもだけしていないのは不安、かわいそう

…など、やらせる理由は様々です。

どれも大切なことだとは思いますが、ここで親が忘れてはいけないことは先にできるようになった=賢さではないということです。ただ、先に学んだからできただけなのです。そして、先にもう学んでしまっているということは、必ずくるそれを学ぶ授業の時の興味や関心を奪ってしまっているとも言えるのです。

「うちの子は○○でもうだいぶ進んだ学習してるから学校の授業がつまらないみたい。」

という方は本当に多いです。でも、それって本当に子どもにとって幸せですか?生活の大半を占める学校の授業がつまらないということは、つまらない時間をずっと過ごしているということです。

先生は初めて学習する前提で授業をします。先行しているとはいえ、みんな進度が違うのでそこに基準を合わせるのは仕方ありません。

じゃあ、どうすれば良いのか??

  • 子どもが興味を持てるような違うポイントを投げかける
  • 先生や友達の説明などからどのような話し方だとたくさんの人に伝わるかを考えさせる
  • ノートのまとめ方を研究させるなど

もちろん、プラスアルファのことをさせるのですから親がその成果をみて助言をしてあげることは大切です。

どうでしょうか?意外に大変ですよね💦でも、先にさせて興味をそいでしまったのであればそこはぜひやってあげるべきところだと思います。

だから私はそこまで先行学習を重要だとは考えていません。大切なのは学習した時にそれがストンと落ちるように思考力や想像力を鍛えてあげることなのです。それが身につくような活動のヒントはまた後日、まとめていきますね。

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